こんにちは、理系ママのさらです。
「家を買いたい」と思ったその日から、いろんなことを考えなくちゃいけなくなりますよね。
なかでも悩ましいのが、住宅ローンの選び方。
わが家も当時はほとんど知識がなく、バタバタの中でローン契約まで進めてしまいました。

たまたま紹介された低めの固定金利だったことで、今は安定して返せていますが、あとから「もっと知っておきたかったな」と思うことも。
この記事では、そんな体験をふまえつつ、これから住宅ローンを選ぶ方が後悔しないために知っておきたいポイントをやさしく解説していきます。
そもそも住宅ローンってなに?
住宅ローンは、マイホームを買うときに必要なお金を、銀行や金融機関から借りる仕組みのことです。
家を一度に全部払うのは大変なので、借りたお金(借入額)と利息(支払う金利分)を、長い期間にわたって少しずつ返していきます。
\ 具体例で見てみよう!/
項目 | 内容 |
---|---|
借入額 | 3,000万円 |
金利 | 年1.5%(固定金利) |
返済期間 | 35年 |
総返済額 | 約4,000万円 |
利息 | 約1,000万円 |
例えば3,000万円を借りて、返済期間35年、金利が1.5%の場合、最終的に約4,000万円を返すことになります。
これは借りたお金のほかに、約1,000万円分の利息がかかるということなんです。
住宅ローンは無理なく返せる金額にしよう
マイホーム購入で無理をしてしまうと、その後の資産づくりや暮らしに影響が出てしまうこともあります。
だからこそ、住宅ローンを選ぶ前にまず大切なのは、「どれくらいの金額を借りるか」=借入額をしっかり決めること。
借入額が大きすぎると、毎月の返済が家計を圧迫し、生活にゆとりがなくなるリスクがあります。
特に、借入額+利息の総返済額が、手元の資産や住宅の価値を大きく上回ってしまうと、せっかく家を買っても純資産がマイナスになり、将来の選択肢が狭まることも。
たとえばこんなケース:
- 貯金:500万円
- 株などの資産:500万円
- 住宅の価値:2,000万円(新築なら購入価格の約7~8割が目安)
- 総返済額(借入額+利息):4,000万円
純資産=500万+500万+2,000万 − 4,000万=マイナス1,000万円



まずは無理なく返せる返済計画を立てることが、住宅ローン選びの第一歩になりますよ。
住宅の価値ってどれくらい?
買ったときの価格がずっと続くわけではなく、築年数や住んでいる地域によって変わります。
特に、新しくてもその地域で買いたい人が少ないと、思ったより売れにくかったり、価格が下がったりすることもあります。
住宅は大きな資産ですが、「流動性(売りやすさ)」も大事なポイントです。
もし将来、急に家を売る必要が出てきても困らないように、住む場所の人気や需要も考えて選ぶと安心ですよ。
固定金利と変動金利の違い
住宅ローンを選ぶとき、まず決めるのが「固定金利にするか、変動金利にするか」です。
これは、「金利の変わるリスクを誰が負うか」で選ぶのがおすすめですよ。
- 固定金利:
銀行が金利の変動リスクを負うので、返済額が途中で変わらず安心です。
ただし、その分、変動金利よりも金利が高めで、固定期間が長いほど金利も上がります。 - 変動金利:
金利変動リスクを借りる側が負担する代わりに、金利は低めに設定されることが多いです。
ただし将来金利が上昇した場合、返済額が増えるリスクがあります。
どっちを選べばいいの?
- 住宅ローンを全額返せる見込みがあって、もしものときも借金だけ残る最悪のパターンを避けられる場合は、変動金利も選択肢に入ります。
- それ以外は、金利が少し高くてもリスクを抑えられる固定金利が基本です。



リスクを負うのが難しいと感じるなら、無理して住宅を買わず賃貸で暮らすのも大切な選択ですよ。
住宅ローンの主な種類
フラット35(長期固定金利型)
- 特徴
-
- 住宅金融支援機構(公的機関)と民間金融機関の提携ローン。
- 最長35年間、金利がずっと固定で借入時に返済額が決まるため、計画が立てやすい。
- 保証料・繰上返済手数料が無料。
- こんな人におすすめ
-
- 返済額を変えたくない人
- 将来の金利上昇リスクを避けたい人
- 安心して長期返済したい人
銀行ローン(民間ローン)
- 特徴
-
- 金利タイプが多彩(変動金利、固定期間選択型、全期間固定など)。
- 病気保障・女性専用プランなど付帯サービスも充実。
- 金利・手数料・審査基準は金融機関によって異なる。
- こんな人におすすめ
-
- 変動金利で支払いを抑えたい人
- 一定期間だけ固定金利にして、将来見直したい人
- 条件に合ったサービスを探したい人
預金連動型ローン(銀行ローンの一種)
預金残高分だけ住宅ローンの元金が減った扱いになる、少し特殊なタイプのローンです。
たとえば、借入額が3,000万円で、連動口座に1,000万円を預けておくと、1,000万円分には利息がかからず、残り2,000万円分にだけ利息がかかるというイメージ。
ただし、利息が軽減される預金額には上限(例:ローン残高の50%までなど)が設けられていることが多い点には注意が必要です。
- 特徴
-
- 預金が多いほど利息軽減効果が大きい
- 預金は普通預金のように自由に出し入れ可能
- 実質的な金利負担を抑えられることも(※ただし、表面金利や手数料はやや高めの傾向)
- 取扱金融機関が少ないため、選べる選択肢が限られる点には注意
- こんな人におすすめ
-
- 手元にまとまった預金がある
- 貯金はキープしながら、利息はできるだけ抑えたい
- 繰上返済は急がず、流動性(使えるお金)を確保しつつ返済を進めたい
ちなみに、わが家ではこの預金連動型ローンをペアローンで利用しています。



預金を維持したまま、安心して返済を続けられており、「貯金はあるけど一括返済には使いたくない」という方には、特に向いていると感じています。
預金連動型ローンはメリットが大きいですが、ある程度の預金が必要で仕組みも少し複雑です。
理解して納得した上で選ぶことが大切ですよ。
▼我が家の例を詳しく知りたい方はこちらもどうぞ
預金連動型×ペアローンについての体験談(準備中)
借入方法の種類
住宅ローンは、「誰が契約者になるか」「契約が1本か2本か」で借り方や返済の仕方が変わります。
大きく分けて3つの方法がありますので、それぞれ見てみましょう。
- 単独契約:
契約者ひとりで借りる一番シンプルなスタイルです。
借りられる金額は契約者の収入によって決まり、団信や控除の対象も契約者だけ。
手続きが簡単なのがメリットです。 - ペアローン:
夫婦や親子など2人がそれぞれ別々にローンを組む方法です。
借入額や控除の上限が増えるため、もう少し借りたい方に選ばれます。
ただし、手続きや費用は2倍になり、どちらかの収入が減るリスクもあるので注意が必要です。 - 収入合算:
2人の収入を合算して1本のローンで借りる方法です。
費用は増えませんが、団信や控除の対象は主契約者のみ。
合算する人も返済の責任があるので、家計のバランスをしっかり考えましょう。
\まとめるとこんな感じです/
方法 | どんな借り方? | 団信・控除の対象 | 諸費用の負担 |
---|---|---|---|
単独契約 | 1人で借りる基本スタイル | 契約した人だけ | 1本分 |
ペアローン | 2人が別々にローンを組む | 2人とも対象 | 2本分 |
収入合算 | 収入を合算して1本のローンに | 主契約者だけ | 1本分 |
どれを選べばいいの?
ペアローンや収入合算は借りられる額が増えやすいですが、借りすぎのリスクもあります。
基本的には単独契約で、無理のない返済計画を立てることをおすすめします。
ちなみに、わが家は何も考えずにペアローンを組みましたが、今なら借入額を抑えて単独契約を検討するかもしれません。
どの方法を選ぶにしても、一番大切なのは「無理なく返せるかどうか」です。



家計全体のバランスを見ながら、焦らずじっくり考えてみてくださいね。
団体信用生命保険(団信)は必ず確認
住宅ローンを組むときは、もしもの時にローン残高がゼロになる「団信」への加入が基本になります。
団信には、がん・三大疾病などの特約がつけられる場合もありますが、これらは保険料(実際には金利)が上乗せされます。
ただし、基本的には死亡保障だけで十分で、特約は不要なことが多いです。



特約をつけるよりも、もしものときの備えは貯蓄で準備する方が自由度が高く安心ですよ。
▼保険の考え方についてはこちらをどうぞ
家計管理ツールで家計の健康度をチェック
住宅ローンは長い期間返していくものだからこそ、今の家計で無理なく支払える状態かどうかをチェックしておくことが大切です。
家計管理ツール(例:マネーフォワードME)を使うと、
- 毎月の収入と支出のバランス
- 固定費や不要な支出の見直し
- ローン返済が家計を圧迫しすぎていないか
を簡単に把握でき、安心してマイホーム生活を続けるための土台作りになります。
家計のムダに気づいて節約できた分は、将来の教育費や老後資金、繰上返済に回すことも可能で、長期の資産づくりにもつながりますよ。
▼家計管理ツールについて詳しく知りたい方はこちらもどうぞ
まとめ:住宅ローン選びのポイント
- 借入額は、無理なく返せる範囲で決める
- 固定金利・変動金利の違いを理解し、金利変動リスクを誰が負うかを意識して選ぶ
- フラット35・銀行ローン・預金連動型ローンなどの特徴を把握して、自分に合うものを選ぶ
- 単独契約・ペアローン・収入合算の違いを理解しておく
- 団信(団体信用生命保険)の内容は必ずチェック
- 家計管理ツールなどで家計の状態を見える化して、安心して返済できる環境を整える
住宅ローンは、人生の中でも大きな選択のひとつ。
だからこそ、焦らず、無理のない計画を立てることが何より大切です。



安心できる返済環境を整えることが、マイホーム生活を楽しむ第一歩になります。
最後に:比較が何より大事!
金利や条件は金融機関ごとに大きく違います。
比較しないと、数百万円も余分に支払うことになるかもしれません。
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