「預金連動型ローン×ペアローン」で住宅ローンの利息がほぼゼロに!?

こんにちは、理系ママのさらです。

住宅ローンの選び方って、家族の状況やお金の考え方で本当にいろいろですよね。

わが家はちょっと珍しい方法として、「預金連動型ローン」と「ペアローン」を組み合わせてみました。

  • 預金連動型ローンは、預金残高分だけローンの利息を減らせるしくみです。
  • ペアローンは、夫婦それぞれがローンを組んで、住宅ローン控除を2人分受けられるのが魅力です。

この2つを合わせることで、実質の金利をぐっと下げつつ、控除も最大限に活かせて、利息をほぼゼロに近づけられるんですよ。

正直なところ、当時はあまり知識がなくて「借りられるなら借りよう!」と勢いで多めのローンを組んでしまった部分もあります。

今ならもう少し慎重に考えると思いますが、それでも結果的にはわが家にとって大きなメリットがありました。

この記事では、わが家の体験をふまえながら、仕組みや注意点をできるだけやさしくまとめています。

「こんな方法もあるんだな」と気軽に読んでいただけたら嬉しいです。

目次

預金連動型ローンとは?利息を減らすしくみ

預金連動型ローンは、預金残高分だけ住宅ローンの元金が減った扱いになる、ちょっと特殊なローンです。

たとえば、

  • 借入額:3,000万円
  • 預金連動口座に1,000万円を預けている

とすると、1,000万円分には利息がかからず、残り2,000万円だけに利息がかかるイメージです。

ただし、利息軽減に使える預金額には上限(たとえばローン残高の50%まで)などの制限があることが多いので、そこは注意してくださいね。

預金連動型ローンの2タイプ比較

預金連動型ローンには、大きく分けて2つのタイプがあります。

「ちょっと複雑そうだな…」と思っても、ここではざっくりイメージできれば十分!

あとでモデルケースで数字を交えて解説するので安心してくださいね。

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タイプ特徴メリットデメリットこんな人におすすめ
利息軽減型預金には利息がつかず、毎月のローン利息が減ります。毎月の返済が楽になり、利息もすぐ軽くなる。預金に利息がつかないので、預金の利回りは期待できません。毎月の支払い負担を減らしたい人に。
キャッシュバック型預金に利息がつく場合もあり、あとから利息の一部が返ってきます。資金の自由度が高く、預金も使いやすい。毎月の返済は普通で、返金は後から受け取る。総支払額を減らしたい人や資金の自由度を重視する人に。

ちなみに、わが家が利用した銀行では キャッシュバック型のみ取り扱い だったので、こちらを選びました。

ペアローンとは?夫婦でローンを組むしくみ

ペアローンは、夫婦や親子など2人がそれぞれ住宅ローンを契約する方法です。

収入を合算せずに借りられるので、それぞれが住宅ローン控除を受けられるのが大きなポイント。

たとえば、新制度では1人あたり年間最大35万円(長期優良住宅なら45万円)の控除が受けられます。

夫婦で組めば最大70万円〜90万円ほど控除が受けられる可能性がありますよ(控除額は所得やローン残高によって異なります)。

ただし、ローン契約が2本になるため、手続きや管理は少しだけ複雑になります。

場合によっては、ローンの金利がやや高くなることもあるため、返済額や利息の総額には注意が必要です。
また、将来の収入変動や離婚などのライフイベントも考えられるため、無理のない範囲で住宅ローンを組むことが大切です。

住宅ローン控除の仕組みと最近のポイント

住宅ローン控除は、住宅ローンの年末残高に対して一定割合が所得税や住民税から控除される制度です。

控除を受けられる期間は、原則13年間(2022年以降の新制度の場合)です。

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制度控除率年間控除上限控除期間
新制度(2022年以降)0.7%新築一般住宅なら最大35万円13年間
旧制度(2021年末までの契約)1.0%最大40万円原則10年間(一部13年)

わが家は2020年にローンを組んだので、旧制度の控除率1%・最大40万円・13年間の控除を受けています。

同じ借入額でも新制度より控除が多いのはありがたい点です。

控除額のイメージ

たとえば借入額5,000万円(夫婦で2,500万円ずつ借入)・40年返済の場合の目安はこんな感じです。

  • 控除率1%(旧制度):1年目 約48.8万円、2年目 約47.5万円……、13年目 約33.8万円
  • 控除率0.7%(新制度):1年目 約34.2万円、2年目 約33.3万円……、13年目 約23.7万円

控除額は年ごとに借入残高に応じて少しずつ減るイメージで、13年間で合計すると、控除率0.7%(新制度)で約410万円が戻ってくる計算になります。

控除できるのは「払った税金の範囲まで」
たとえば、控除額が40万円あっても、年間の所得税+住民税が30万円しかなければ、控除されるのは30万円までです。

ペアローンにすると、最大控除額が2人分(単独の約2倍)になるため、払っている税金が多い世帯ほど住宅ローン控除をフルに受けられる可能性が高まります。

我が家も単独ローンでは最大控除額まで使い切れませんでしたが、ペアローンを組んだことで控除額をより多く受け取れるようになりました。

【シミュレーション】預金連動型ローン×ペアローンの実質利息

このモデルケースでは、預金連動型ローンと住宅ローン控除を組み合わせることで、実質金利をほぼゼロに近づけられる イメージです。

前のところでも触れましたが、預金連動型ローンには「利息軽減型」と「キャッシュバック型」の2種類があります。

利息軽減型は毎月の返済がちょっとラクになるタイプ、キャッシュバック型は返済は普通どおりだけど、あとからお金が戻ってくるタイプです。

では、ここからは数字で具体的に見ていきましょう。

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項目通常ローン
(預金連動なし)
預金連動型ローン
(利息軽減型)
預金連動型ローン
(キャッシュバック型)
借入額5,000万円
(夫婦2,500万円ずつ)
同左同左
預金連動額なし2,500万円
(残高の50%)
2,500万円
(残高の50%)
金利0.9%(固定10年)同左同左
返済期間40年同左同左
毎月返済額約12.3万円約11.8万円
(利息軽減分を反映)
約12.3万円
(通常どおり)
総返済額約5,900万円約5,450万円約5,450万円
(キャッシュバック分を含めた実質額)
利息総額約900万円約450万円約450万円
住宅ローン控除
(最大控除額の場合)
約410万円
約410万円約410万円
住宅ローン控除後の
実質負担
約900万円 − 410万円
≒ 490万円
約450万円 − 410万円
≒ 40万円
約450万円 − 410万円
≒ 40万円
特徴返済は通常通り毎月の返済負担が軽くなる返済は通常通りだが、あとからキャッシュバックで総額を軽減

利息軽減型もキャッシュバック型も、借入金5,000万円に対して住宅ローン控除後の総実質負担額は約40万円 で、返済額に占める割合はごくわずかです(控除前と比べてほぼゼロに近いイメージです)。

あくまで「0.9%固定10年」で最大住宅ローン控除を受けた場合の試算です。10年経過後は金利が変動する可能性があるため、実際の返済額や利息はその時点の金利水準によって変わります。

預金連動型ローンのメリットと注意点

預金連動型ローンには大きなメリットがありますが、注意点もあります。

メリット

  • ローン利息の軽減効果が大きく、総返済額を抑えやすい
  • 繰り上げ返済をしたのと同じような効果も期待できる
  • ペアローンの場合は、夫婦それぞれで住宅ローン控除を受けられる

注意点

  • 預金を一定額キープする必要があるため、資金の自由度はやや低め
  • 契約や管理が少し複雑なので、しっかり理解して工夫する必要がある

メリットを活かすためには「預金の置き場所や管理方法」を工夫することがポイントです。

わが家の実例

預金連動型ローンは管理がちょっと複雑になりがちですが、わが家ではこんな工夫をしています。

預金を地元の地方銀行にまとめて活用

もともと複数の銀行に分かれていた預金を、地元の地方銀行にまとめて預金連動型ローンの条件をクリア。

そのおかげでローンの利息負担が大きく減り、さらにペアローンにしたことで住宅ローン控除も夫婦2人分受けられるようになりました。

管理が面倒?ラクする工夫3つ

  • 地銀口座を「ローン連動用」として半固定化
    → 使わないお金を一定額キープ
  • 日常の資金管理はネット銀行で効率化
    → 預金を動かす・寝かせるを明確に
  • マネーフォワードMEと口座連携
    → 「動かすお金」と「寝かせるお金」をしっかり区別

詳しくは、【共働きママの家計管理術】マネーフォワードME×おすすめネット銀行2選|10年使ってわかった口座選びのコツでチェックしてみてください。

まとめ:利息軽減の新しい選択肢としてぜひ検討してみてくださいね

住宅ローンの負担は、金利だけでなく、「契約の仕方」や「預金連動の有無」でも大きく変わってきます。

預金連動型ローンとペアローンの組み合わせは、条件が合えば実質的な金利をぐっと下げられる魅力的な選択肢です。

今回ご紹介した内容が、「こんな方法もあるんだな」と気軽に知ってもらえるきっかけになればとても嬉しいです。

これからも無理なく、賢く住宅ローンと向き合っていきましょう!

最後に:預金連動型ローンを組むにはどうしたらいいの?

預金連動型ローンは、すべての銀行で扱っているわけではなく、提供しているのは一部の金融機関に限られます。

利用を検討する場合は、次の流れで確認していきましょう。

  • 取扱いの有無をチェック
    地方銀行や一部ネット銀行など、銀行ごとに提供状況が異なります。
  • 条件の違いを比較
    預金連動の上限金額や優遇の仕組みは銀行によってバラバラです。
  • 通常ローンとの比較も忘れずに
    預金連動型にこだわらず、通常の住宅ローン条件とも見比べて「本当に自分に合うか」を検討しましょう。
  • 別途銀行に直接問い合わせる
    預金連動型はまだ取り扱い銀行が限られているため、最終的には銀行に直接確認するのが確実です。

2025年9月時点では、メガバンク(例:三菱UFJ銀行・三井住友銀行など)には預金連動型ローンの取り扱いがなく、主に地方銀行など一部の銀行で提供されています。

オンラインで完結できる商品は基本的にないため、取り扱いがある銀行に出会えたら前向きに相談してみるとよいでしょう。

ローン比較にはモゲチェックが便利

モゲチェックでは「預金連動型ローン」の提案は基本的に含まれません。

ただし、複数の銀行ローンをまとめて比較できるため、通常ローンの条件を把握するのに役立ちます

そこで便利なのが モゲチェックの無料一括比較サービス

\ これから新規で住宅ローンを組む方 /

\ すでに住宅ローンを組んでい方 /

まずは、比較していろいろ比較して自分にあった住宅ローンプランを見つけてみましょう。

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